避妊/去勢手術を希望される理由として、子犬・子猫が生まれると困る。雌犬の場合は発情期の出血の処理が大変。雌猫の発情期特有の鳴き声がうるさくて夜眠れない。雄猫の尿スプレー(マーキング行動)で室内を汚される。などがあります。
手術をしない理由として、体重増加(肥満) を心配される飼い主の方が多いのですが、これは食事の量を調整し、散歩など適度な運動をおこなうことで体重はコントロールできます。
避妊/去勢手術後にはホルモンバランスの変化により、生殖活動へのエネルギーが不要になります。手術後の食事量は目安として今までの量から20%くらい減らします。ただし個体差がありますので手術後でも体重の変化がないようでしたら食事量を減らす必要はありません。
手術後の変化を確認するにはお家でのスキンシップでしっかり体を触ってあげることと、定期的な体重測定をおすすめします。
手術で予防出来る病気/メリット
- 雌の犬猫の場合 … 卵巣嚢腫、子宮蓄膿症、乳腺腫瘍(乳がん)
- 雄犬の場合…前立腺肥大、睾丸腫瘍、肛門周囲腺腫、会陰ヘルニア(脱腸)、攻撃性の緩和
- 雄猫の場合…発情期のマーキング・遠歩きの抑制効果により、室内飼育しやすくなるなど手術のメリットは多くあります。
家族としてともに暮らすワンちゃんネコちゃんが健康で長生きできるように手術を考えてみませんか?
手術を行える年齢・条件
生後5〜6ヶ月令以上で健康状態に問題のないこと。
雌犬の場合、発情期(半年に1回、おおよそ2週間)を含む1ヶ月間は手術に適しません。
雌犬・雌猫の妊娠末期(妊娠期間は約2ヶ月間です) は、手術に適しません。
手術前検査/手術の予約について
手術前には検査を行います。まず診察の予約を入れて下さい。
検査終了後に手術の予約は可能です。
手術は完全予約制です。予約状況によってはご希望に添えない場合もございますので、早めの予約をおすすめします。
手術は日帰り手術でおこなっております。
手術日はPM12:00に来院していただき、PM5:00〜6:00退院になります。
手術日はPM12:00に来院出来る日に予約をお願いしておりますが、難しい場合にはご相談下さい。
手術の注意事項
手術には全身麻酔を使用します。次の注意事項を守って下さい。
手術中の嘔吐による誤嚥を防ぐために前日の食事は夜8時迄に済ませます。その後手術が終わるまで食べ物は与えられません。(食事の増量や内容の変更はしないで下さい。)お水は夜間飲んで構いませんが、当日の朝7時以降はお水も飲ませないで下さい。
予約後〜当日の間に体調不良など気が付かれたことがございましたら、事前にご連絡をお願いします。
当日は手術の同意書に署名・捺印が必要ですので、印鑑(シャチハタ印も可)をお持ち下さい。